Column よしい〜のコラム
2025.10.15
🌲「鬼目ナット」を使って木材を接合しよう!
皆さま、こんにちは。今回は、「鬼目ナット」を使って木材を接合する際のポイントをお伝えしたいと思います。
DIYで棚やラックなどを製作する際に、木材と木材を接合するのに一般的に良く使うのは、「木工ボンド+ビス」ではないでしょうか。
「木工ボンド+ビス」は、初心者でも容易に木材が接合でき手軽にDIYが楽しむことができます。
ビス接合のデメリットと言えば、
・ビス頭が目立つ(木栓で隠すこともできますが・・・)
・一度組み立てると分解ができない。
・ビスを抜いた場合、穴が傷み同じ箇所にビスを打つと引き寄せ強度が低下してしまう。
よく組立家具などに使われている「鬼目ナット」を使えば、ビスが持つデメリットを解決することができます。
鬼目ナットのメリットと言えば、
・ネジ穴を痛めること無く繰返し、分解・組立てができる
組み立てたものを取り外すことが想定される場合は、「鬼目ナット」での接合が適しています。
しかし、位置合わせが慣れるまで非常に難しく、下穴の精度が重要になってきます。
・木材と木材を鬼目ナットで接合する際では、少しでもズレてしまうと水平やツラ合わせの精度が欠けてしまいます。
・アイアンパーツのとの接合では、ビス穴の中心に鬼目ナットの中心がくるように穴を開けなければ、ボルトが入らない場合があります。
また、ずれて鬼目ナットを埋め込んでしまった場合、修正が難しく強度も落ちてしまいます。 今回は、アイアン脚に鬼目ナット(M6×16mm/ツバ付ねじ込みタイプ)を使って天板を取付けた際の事例を参考に、失敗しない鬼目ナットの取付けのポイントをご紹介したいと思います。
必要な道具
・ドリルドライバー
・下穴ドリル(2.5mm~3.0mm)
・下穴ドリル(9mm)
・六角レンチ(6mm)
鬼目ナットの取付けに特殊な道具はありません。
STEP1:アイアン脚の位置決め
天板のどの位置にアイアン脚を取付けるか決めます。
・今回は、アイアン脚の端が天板の端から5cmの位置に取付けることにしました。念のために印として、マスキングテープを貼付けました。

・反対側も同様に・・
STEP2:下穴の位置決め
1_アイアンのビス穴の円周を鉛筆でなぞり天板に印をつけます。
2_千枚通しのような先の尖ったもので、中心に印をつける
ポイント
・今回は、8か所の鬼目ナットを埋める必要があります。少しでもずれていると8個全てにボルトが通らない可能性があるため、慎重に位置決めを行ってください。一度位置を決めたら、再度アイアン脚を置き、中心に印が来ているか確認してください。
STEP3:下穴を開ける
1_2.5mmのドリルビッドで下穴を開ける(深さ16mm)

ポイント
・ドリルにマスキングテープなどで、16mmのところに深さマーキングしておくと深堀りにならないです。
・斜めにならないようにまっすぐに開けてください。
・下穴を開けることで、本番の穴を開ける際のガイドラインとなり木割れを防ぎます。
・私はインパクトドライバーを使っていますが、ドリルドライバーの方が穴あけは扱いやすいです。
2_9mmのドリルビッドで本穴を開ける(深さ16mm)


※仮合わせで穴が中心にあるか確認!
ポイント
・鬼目ナットのサイズに合ったドリルビッドを使ってください。(M6鬼目ナットの推奨ドリルビッドサイズは、8.7~9.0です。)
・センターがズレないように慎重に!
・ドリルの回転が安定してから堀り進めるとバリがでにくくなります。
STEP4:鬼目ナットをねじ込む
六角レンチで鬼目ナットをねじ込みます。



ポイント
・木工ボンドを塗ってからねじ込むことをおススメします。木工ボンドで鬼目ナットを接着すると言うより接する木材を固めることによる補強です。
・斜めにねじ込むとビスが入らなくなるので、少しづつ天板と直角になっているか確認しながらねじ込んでください。
・ツバが天板のツラになるまでねじ込みます。
完成
アイアン脚をボルトで固定し完成です。
8本全て、ボルトが通りました!
当たり前ですが・・・(笑)
まとめ
組み立てたものを分解(取り外し)する可能性があるのであれば、鬼目ナットとても便利です。木材を痛めることなく何度も取り外すことができます。
鬼目ナットは、
・金槌で叩き込むタイプ
・六角レンチでねじ込むタイプ
ツバ無し、ツバ付き
がありますが、私はいつもねじ込みタイプのツバ付きを使っています。
この辺りは、好みですが、叩き込みタイプは、叩き込む際に斜めに入ってしまった経験があり強度もねじ込みタイプの方が強いような気がします。
更に、ツバがあるとツバがストッパーになり一定の深さでの施工が可能ですし、バリがでていても隠すことができます。
是非、鬼目ナット接合にもチャレンジしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
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