日本三大人工美林と称される吉野地方で生産される木材は、「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ～美林連なる造林発祥の地 吉野 ～」としてその歴史的なストーリーが日本遺産に認定されています。主な特徴としては、密植し多くの間伐と枝打ちを繰返し行うことで年輪密度が細かく均一で高強度な、節の少ない材ができます。また、深い色合いと独特の香りが特徴です。
これは数百年という長い時間をかけて育成されたスギとヒノキがもたらすもので、美しさだけでなく優れた耐久性も持っています。そのため、神社仏閣などの歴史的建造物の建築材料としても使われてきました。
吉野材の木目は一本一本が異なり、その美しさはまるで自然の芸術作品のよう。育成から伐採に至るまで、先人達の愛情と技術、手間ひまと自然が共に織りなす、まさに永遠の美しさを体現しています。
近年では、住宅用の構造材としてだけでなく、その質感と芸術性が評価され、伝統的な日本家屋や家具だけでなく、モダンなインテリアや建築にも利用されています。吉野材は、その風合いと高い品質で、常に新しい価値を創造し続けています。
日本の林業はいくつかの重要な課題に直面しています。その一つが、適切な森林管理が行われず山から木が出てこないことです。その背景には、市場価格の低下及び需要の減少（外国からの木材輸入、住宅様式の変化、住宅着工戸数の減少）による森林所有者の施業意欲の低下があげられます。先人達が手間ひまかけて大切に育てた木が伐採期を迎え出荷されたとしても安価な価格での取り引きを強いられ、山にお金を戻せないという状況から森林の適切な手入れが困難となり施業を放棄する森林が多くなっています。また、危険な作業を伴う林業従事者の高齢化や労働者不足も今後ますます深刻になってくると思われます。最近では、ウッドショックにより、国産木材の需要拡大の兆しが見えましたが、木材流通体制への課題が浮き彫りになり波にのることができませんでした。
これらの課題に対し、国等では様々な取り組みを進めています。労働力確保と育成に関しては、若者や女性、外国人労働者の採用や研修の機会を増やすなどの施策が進められています。森林の適切な管理と利用については、地方自治体や森林組合による所有者不明森林の管理、また森林資源の有効活用を推進する方策が取られています。さらに、国産木材の価値を高めるために、建築物での木材利用を奨励する政策や、国産木材に対する消費者の理解を深める啓発活動も行われています。
しかしながら、抜本的な課題解決には至っておらず、このままでは日本の木材産業は消滅の危機にあります。
木工事業詳細
私たちは、日本の木材関連産業の持続可能な発展に少しでも貢献したいと思い木工事業部を立ち上げました。
木を大切に育ててきた先人の思いを大切にし、より多くの人に国産材の魅力を伝えます。
また、世界に向けて国産材を使った魅力ある商品を提供することで、少しでも国産材需要回復のお役にたちたい思いです。
私たちは、日本の木材関連産業を救うためにチャレンジし続けます。
厳しい自然環境の中、長い年月をかけて大切に育てられた、独特の美しさと強さを持つ吉野の木材を、一般住宅から公共施設まで、幅広くご提供します。我々の使命は、吉野材の高品質な素材を利用した商品が、人々の暮らしと心を豊かにし、地域経済の持続可能な発展に寄与することです。一緒に吉野木材の価値を高め、持続可能な未来を創造しましょう。
地元産材の特性を活かし、優れた耐久性と安定性を持つ吉野杉のフローリングやウッドタイル、建具などの内装材を提供します。これらの商品は、自然の温もりを室内に取り入れ、豊かな生活空間を創造します。私たちは吉野材の持つ無比の魅力を、皆様の生活に直接届けることを目指しています。吉野材であなたの空間を彩り、心地よい暮らしを演出しましょう。
吉野地域で育った美しい木材を中心に使用し、その独特の木目と耐久性を活かしたオリジナル商品の開発を進めています。吉野材は温もりある風合いと安定した質感があり、家具としても優れた特性を発揮します。私たちは、自然素材の吉野材が生み出す落ち着いた空間を提供し、心地よい生活を実現します。我々が目指すのは、吉野材ならではの魅力を活かした商品で、人々の生活に新たな価値を提供すること。地域の持続可能な森林資源を活用し、地域の森林資源を守りながら、一点物の商品を皆様にお届けします。(現在開発を進めています。)
美しい吉野材などの地元木材を使用し、皆さまのアイディアを自分でカタチにしませんか。専門のスタッフが基本的な技術指導を行うので、初心者の方でも安心してご利用いただけます。地元の森林資源を最大限に活用し、皆さまが創造性を発揮できる空間を提供します。一緒に木工の楽しさを体験し、吉野木材の魅力を再発見しましょう。（現在準備中です。）
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