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ハイエース リアルウッド仕様 DIY

社用車に使っているハイエースの荷室を車中泊仕様に!どうせするならリアルウッド仕様にする計画をたてて、コツコツDIYで仕上げてきました。車中泊好き、DIY好き、木が好きな方の少しでも参考になればと思い残っている写真を思い出し書き込みさせて頂きます。
2022年7月に新車を購入し約1年半でなんとか寝れるようになりました。車のグレードは、一番安い鉄板むき出しのDXです。

趣味が、釣りや道の駅、温泉めぐりなのでとても快適に車中泊やリモートワークができる素敵な空間となりました。(自己満足ですが・・・)行動範囲が広くなり、走行距離は1年半で39,000Kmです。ディーゼルエンジンなので経済的で宿泊代も浮きます。その分、いろんな地域の美味しいものを食べれます。道の駅で地域の食材を購入し自炊も楽しいですが・・・。なんといっても時間に縛られない旅は贅沢でこの上ない満足感を得られるようになりました。

①まず、最初にしたのは、防振・断熱です。
 天井の内張りをはがし、鉄板に制振材と防振断熱材を貼り付けました。
 制振材・・・レジェトレックス 1.5mm
 防振断熱材・・・東レペフシート10mm

  写真は、制振材を貼ったものです。防振断熱材は、下の写真の黒いシートになります。
②天井に杉の羽目板を貼る

 1_既存の穴を利用し、タ-ンナットで根太を固定しました。根太は5mm程度の厚みですので屋根形状   
  に曲がってくれていいラインがでました。(車体に穴は空けていません。)
 2_羽目板は、杉の赤身 節あり15mmを9mmに加工して木工ボンドで貼り付けました。9mmにするこ
とで、フロント部分が内張りの中にすっきりと納めることができるからです。 まず、センターを決
め真ん中から割り振っていきました。センター部分には、穴をあけLEDダウンライトを設置しまし
  た。LEDライト6個買ったのですが、電圧の関係で2個に断念。電源元は、既存のルームライトか
  らとっています。(配線を引きなおすのがかなりめんどくさいので・・・)2個でも十分明るいです。
  毎晩、帰宅後、1枚づつ貼付け、突っ張り棒で1日養生し次の日の夕方また1枚という感じで、あせ
  らず貼付けました。(突っ張り棒の数が無いので)

・屋根の形状にそって、うまくRをつけることができ既存部分との境目もホムセンで見つけたコムモール
 で綺麗に収まりました。フロント既存の内張りとの収まりもバッチリです。

③セカンドシートの取り換え 
 車購入前から、気になっていたセカンドシートです。前向き、後ろ向き、フルフラットなどいろんな使い方ができるシートです。このシートが欲しくて車を買ったようなものです。個人で買えるところを探すことができなくて手に入れるのに苦労しました。愛知県まで現物を見に行き、後日、仮付けに行きました。純正のボルト穴をそのまま使えるので取付けはらくちんですが、重たいのと、ハイエースのフロア床は、波打ってますので水平にするためにフロアを平らにする必要があります。とりあえずコンパネで平らにし、 フロアに木材を貼るまでそのまま使います。まぁ、後ろに人を乗せることはないので・・・
         

④フロアにフローリング材を貼り付け
1_フロアを平らにする
  床のシートをめくります。ハイエースのフロアは凸凹しているので、凹部分に木の 端材を両面テー
  プで貼り付け平らにしました。
    

2_フロアの型どり
床の形状に合わせコンパネで、フローリングを貼るための型をつくりました。(型どりしたコンパ
ネは残してますので、同じもの作れますよ。)コンパネは、3分割です。

3_フローリングの型どり
  フローリングに使う羽目板をコンパネの型に合わせて、カットします。使った羽目板は、15mmの吉
  野桧の無節です。淡いピンクがとても美しい!ジグソーで粗くカットし、トリマーでコンパネにそ
  って型をとっていきました。後日、オスモカラークリアーを2回塗りです。コンパネは3分割でし
  たが、セカンドシートのちょうど後ろで外れるよう仕上げは2分割です。元に戻せるように両面テ
  ープで貼り付けています。今のことろ、ガタツキやズレなど何も問題なしです。
   
フロアに敷き詰め完成。テーブルポールの床皿を埋め込んでおきました。
    

4_ベッドの設計
  ベッドキッドの購入も考えましたが、自作することにしました。フレームは、木では無くアイアン
で!無骨なアイアンの雰囲気が好きだからです。下の点を盛り込み、寸法を現場に書き込んで試行
  錯誤しながら、SketchUpで図面を書き近所の鉄工所で制作して頂きました。
・セカンドシートのフルフラット状態で高さがツラツラになる。
  ・収納棚をつける。
  ・寝床幅は、135cmを確保(エアマットが2枚敷ける幅)
  ・リビングにもなる。
  
 
  納期は、約1か月程かかるそうなので、完成するまでに別の事をやることにしました。
  完成が楽しみです。
4_荷室サイドの防振・断熱
 ベッドを取り付ける前に、余っていた防振・断熱シートを貼っておきました。
  
5_セカンドシート前にテーブルをつくる
いつもお世話になっている寺本木材さんに、ちょうどいいサイズの耳の付いた杉の一枚板がありまし
 たので分けていただきました。耳を綺麗に磨きそのまま残してテーブルにしました。耳掃除は、手間
 がかかりますが、木が持つ自然の表情が好きです。穴をあけ、ドリンクホルダーも埋め込んでいま
 す。床と同じ桧の羽目板を一枚板を支えるために立て一枚板が水平になる位置でカット。テーブル
 は、置いてあるだけですが、重いものを置くわけでもないので問題ありません。


6_ベッドキッドフレームの完成
 1か月後完成です。鉄工所に引き取りにいきました。一部寸法違いがあったのでカットしてもらいま
 した。その他は、バッチリです。意外と軽く一人で持ち運びできます。既存のボルト穴に固定できる
 ので簡単に取り外しもできます。図面があるので、同じもの作ってもらえますよ。
  
6_ベッドに木材を取り付ける
 床に貼った同じ桧の羽目板を両面テープで貼りました。ラック棚の木材は、吉野杉を使っています。
 左右のベンチシートになる下の空間は、収納になっています。
 
 
真ん中のベッド部分になるところは、3分割できるようにしました。6mmのフラットバーの上に羽目
 板を固定しています。そして、3枚のうち1枚の裏にポールテーブルの受皿を固定してあるのでテーブ
 ルとしても使うことができます。ベッド部分は、ワトコオイルの1回塗りで仕上げています。
 
7_荷室の後ろ、横にDecoWoodYoshinoを貼り付ける

DXは、鉄板むき出しのため、内張りもショボいのが気になってましたので、ウッドタイルを貼付けま
 した。ウッドパネルは、当社で開発を進めていてそのサンプルを使っています。厚み5mmの杉の正目
 です。反りが心配ですので試験設置してみることにしました。貼付けたのは2023年11月です。
       

 
 トリマーで面取りをしてみました。これで、立体感がだせるかやってみます。リアゲートは、簡単に
 外せるので作業は楽でした。左端から貼っていきました。ドアノブ穴と縁周りは、内張りに沿ってト
 リマーでカット。仕上げは、ランダムサンダー(240番)で磨きワトコオイルの1回塗りです。
 サイドは、ヘリンボーン柄で貼ってみました。(施工途中の写真撮るの忘れました。)
    

   
 ガラッと雰囲気が変わりました。よしの杉の細かな木目がキレイです。ツルペタ平面も良いですが、 
 ひと手間かけて面取りしてよかったと思います。厚みを変えなくても主張し過ぎない控えめな立体感 
 がでてますね。(自己満足ですが・・・)

 
   
 
  
荷物もしっかり積めいろんなアレンジを楽しめます。吉野材の美しい木目とほのかな香りが車内を漂
いまったりとリラックスできる空間になりました。
 やっぱり、吉野の木は良いですね。世界中の人に吉野材の魅力を知って頂き、使って頂きたいです。
 皆様のお役にたち、心がやすらぐような、魅力ある商品開発をすすめ地域経済の持続可能な発展に少
 しでも寄与することができれば・・・との思いで日々、新しいことにチャレンジしています。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
 外国産材が悪いとは言いませんが、みんなでもっと国産材を使って日本の林業を守りましょ!



 
  
  

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